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2008年3月

2008年3月28日 (金)

実は

実は先日急遽再び帰国しており、昨日トロントに戻ってきたのです。
夫の父親が3月19日に65歳の若さで病気のため亡くなりました。
1ヶ月前に一緒に温泉に行ったばかりで、突然の死を未だ信じることが出来ません。
義父は一家を引っ張る、男らしい昔ながらの家長の一面を持ちつつ、率先して家の掃除をしたりこまめに電話をくれたり、そして笑いづらいダジャレを言ったりと、とても優しい面も持つ、本当に魅力的な人でした。たくさんの人に愛され、そしてたくさんの人に影響を与えた義父の葬儀には本当に、本当に多くの人が来て下さり悲しみに暮れていました。
一番の心残りは孫の顔を見せてあげられなかったことです。

世界は近くなったと言えども、やはり遠くに暮らしているのを実感しました。

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St. Patrick's Day

3月17日はセントパトリックデー。アイルランドにキリスト教を広めた、聖人パトリックの命日で、アイルランドでは祝日なのだそうです。
この日は皆、シャムロック(三つ葉のクローバー)や、緑色の物を身に付けてお祝いするのだとのこと。少し前からお店では緑色の帽子やシャムロックのバッジなどが売られており、マクドナルドでは緑色のシェイクが登場したり(残念ながら実物を見ることは出来ませんでしたが…)と、少しだけお祭りムード。緑色好きの私としては嬉しい限りで、当日は緑の服を着て仕事に行こうと思っていたのにすっかり忘れ、お昼に入ったレストランで全身緑色の服を着ている人を見て、やっと気付いた始末…。
当日の夜に限り緑色のビール(普通のビールに食用着色剤で色付けしただけ)を出すバーが多くあるとボスに聞いた私は、仕事帰りに飲む約束をし張り切って仕事をしていたのですが、多忙な今月。夜になっても仕事が終わらずバーはおろか、夕ご飯を食べにレストランに行くことも出来ませんでした。
「何か食べるもの買って来るね」と買出しに行ってくれたボス。買出しから戻ってきて何やらゴソゴソとやっていると思ったら…
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なんと、お手製緑ビール!!




バーに行けなかったから、と、酒屋さんでビールを、スーパーで着色剤と紙コップを買い、緑好きな私のためにわざわざ作ってくれたのでした。…でも最初に見た時はあまりの緑色のグロテスクさにこれがビールだと気付かず、「ねるねるねるね」(懐かしい!カナダにあるわけないけれど)かと思いました。
ボス曰く、自分で緑ビールを作ったのは初めてだから着色剤の分量が分からず、ちょっと入れすぎちゃった…とのこと。おかげで一生忘れられないセントパトリックデーになりました。
ちなみに今調べたら「ねるねるねるね」、まだ販売しているんですね。でも昔の怪しげなムードがなく、かわいい方向に路線変更したようです。魔女のCMが懐かしいですが。

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2008年3月12日 (水)

オレンジピアノ

今月は学校と音楽教室の調律が大忙し。調律と調整、修理の依頼で予定が埋まっています。日本でも学校の調律はちょうどこの時期によく行っていましたが、日本だと多くの場合ピアノは音楽室と体育館の2箇所にあって、音楽室はまだいいのですが暖房のない体育館は極寒!調律はじっとしているものだから余計です。寒いのが苦手な私には本当に辛い日々で、貼るホッカイロを腰とつま先に貼り、普通のを上着の両ポケットに入れ、タイツと靴下の2枚重ねに指先のない手袋、そして夕方先生方も帰り誰も来ないようならマフラーまでして調律をしていました。でもたまに守衛さんが見回りに来ることがあってちょっと気まずい思いをすることも
その点カナダは外は寒いものの部屋の中は暖か。そんな思いをすることなく快適に仕事が出来るのですが、なぜかピアノが異様に汚い…指紋はまだしも、ピアノにコーヒーがこぼされていることが頻繁にあります。しかもみんな甘いのが好きなのか砂糖とミルクのたっぷり入ったコーヒー…ひどいのはピアノの中までこぼされています。そしてこの間見つけたピアノ。
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なんと鍵盤と鍵盤を押さえている横棒(鍵盤押さえ)の間にオレンジが押し込まれているではありませんか!2日前に見た時はなかったのに、乾燥がひどいものだからすっかりドライフルーツになってしまっています。こちらの人達はお昼ごはんやおやつにバナナやオレンジ、リンゴなどフルーツを気軽に丸のまま持ってくるのですが、食べ物持ち込み禁止の練習室に持ち込んで、ピアノにまで食べさせるとは!
でもバナナじゃなくて良かった。。。

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WE WILL ROCK YOU!!

ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」を観て来ました。知り合いにチケットを頂いたのです♪
実はこのミュージカルについてよく知らなかったのですが、イギリスのロックバンド「QUEEN」のメンバーであるブライアン・メイ(ギター)とロジャー・テイラー(ドラム)が構想からオーディションに至るまで全面的に監修したミュージカルだそうで、2002 年にロンドンで初演されて以来、世界各国で上演されており、2005年に日本初上陸したそう。
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トロントでもミュージカルは盛んで、ダウンタウンにはいくつかの劇場がありますが、今回行ってきたのは「Canon Theatre」。もともとは1920年から続く劇場だそうですが、2001年にキャノン・カナダが劇場をサポートしたことから、歴史ある劇場の名称は現在のものへと改称されたとのこと。入り口を入るとシャンデリアの明かりと美しい天井画、そしてたくさんの人に圧倒されます。ちょっと非日常の世界に入り込んだような高揚感も束の間、場内ではポップコーンが飛ぶように売れ、トイレは長蛇の列、何だか微笑ましく思えました。
ミュージカルはクイーンの数々のヒット曲をベースに、「ロック(自由)は死んだ」と言われる近未来、本物のロック(自由)を取り戻すために、ある若者が、救世主として立ち上がるというストーリー。終始冗談を交えながら進んでいるようなのですが、もちろんのこと英語。私の語学力では分からないことが多いし、クイーンをよく知らないために笑えないことも多々。ですが、少し前にYou Tubeで「プライド」(覚えていますか?2004年フジテレビで放送されたアイスホッケーと「Maybe」をテーマとした木村拓也と竹内結子主演のドラマです。クィーンの曲がたくさん使われていて、ドラマに合わせて発売されたクィーンのベスト盤は出荷枚数で100万枚を超えたそうです。キムタク、苦手なんですけどね。)を見ていたおかげで、知っている曲がたくさんあり、テンポもいいので楽しめました。この日は原作・監督のBEN ELTONも来ており、場内は更に盛り上がっていました。

キムタクファンな日本人の奥様を持つ私のボスは、「プライド」を強制的に見せられたそうで、最近の私たちの流行は「…Maybe」。古っ。。。

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