テックツアー
先週の日曜日から3泊4日でモントリオールに行って来ました。目的は「テックツアー」と呼ばれる現地調律師によるピアノ調律、調整の学校を巡るツアーに参加するためです。 トロントからモントリオールまでは電車で約5時間。今回行きは普通座席が満席で取れなかったので、グリーン車のような車両に乗ることに。ここでは普通座席とは違い食事のサービスがありました。ワインを飲みながらのランチです♪
到着時間が1時間ほど遅れ6時間かかりましたが、列車は快適!この日は移動だけだったので夜は5人の現地調律師との顔合わせを兼ねた夕食でした。モントリオールはフランス語圏…日本からもメーカーの技術の方がいらしていたので日本語、英語、フランス語が飛び交う夕食となりました。
翌日行ったのはマギル大学。1821年創立のこの大学はカナダ最古だそう。100台以上ピアノがあるそうですがツアーでは1~2台のグランドピアノを2日間かけてメンテナンスします。メンテナンスをしながらもそれぞれの部屋を行き来して調整方法について話し合ったり、道具について自慢しあったり、日本と違って会社に所属せず個人で活動する調律師がほとんどのカナダ。情報交換の場でもあるようです。また調律学校が少ないカナダは調律師によって調整方法が若干違うこともあり、それぞれの話を聞くのも面白く、私も紛れて他の部屋にお邪魔しました。
3日目の夜はモントリオールで開かれている国際音楽コンクールのピアノ部門上位者によるコンサート形式の演奏を聴きに行って来ました。そこで驚いたのは使われていたピアノの音がとても柔らかかったこと。コンサートの後、皆でパエリアを食べながらそのピアノについて意見交換です。私には柔らかすぎたその音はカナディアンにも柔らかく感じたけれど、ノースアメリカでは普通なのだそう。「標準」の違いにショックを受けつつも、とても良い勉強になりました。
日本とカナダとの違いを知る良い機会を持つことができ、カナディアン調律師は皆50代付近の男性調律師ばかりでしたが気さくでとても楽しい時間を過ごすことができました。次回は8月にトロントで同じツアーを行う予定。今から楽しみです♪
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