ジープサファリの翌日参加したのは、首都ハバナ1日観光。バスに乗り込みスタ-トです。
ホテルのあるバラデロからハバナまでは約2時間。その途中道路の横に広がる不思議な畑…。大きなパイナップルのようにも見えるこの植物は、バスガイドのお姉さんによると、テキーラの原料になる植物だとか。正確にはこの種類はテキーラは作れず、葉の繊維を利用して縄などを作るそう。テキーラと言えばメキシコが有名ですがお姉さん曰く、メキシコよりも早くテキーラを作っていたのはキューバとのこと。…真相は定かではありません。詳しくはコチラ→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%A9
トイレ休憩に寄ったお店は「ピニャコラーダ」が有名。ガイドのお姉さん曰く、ここのピニャコラーダは材料が新鮮でナチュラルな美味しさ、とのこと。「ピニャコラーダ」とはスペイン語で「裏ごししたパイナップル」と言う意味で、ラムをベースにパイナップルジュース、ココナツミルクと砕いた氷をシェイクして作るそう。
ラムはボトルごと置かれていて、好きなだけ自分で入れることができます。仕上げにシナモンを一振り。お店は小さなスタンドなのですが、生のパイナップルとココナツがゴロゴロ置いてあります。既に作り置きされていたのでどうやって作ったかは見られませんでしたが、生の果物から作っているのか、確かに美味
上の写真は革命広場からの眺め。左は内務省の壁に描かれたチェ・ゲバラ。右は1ペソ紙幣にも描かれている塔なので有名なのだとは思いますが、ガイドは全て英語なのと、ジープサファリの疲れが残っていて少し聞き流し気味ちなみに通貨のペソは現地の人が使う「キューバペソ」と外国人旅行者向けの「兌換(convertible)ペソ」と2種類あります。キューバペソは兌換ペソの約24分の1だそう。1兌換ペソは約\107。
右はタクシー。おもちゃみたいですが、実際に走っています。
映画に出てきそうなクラシックカー。こんな感じの車がたくさん町中を走っていました。というのも、社会主義のキューバでは個人の車所有が原則的には禁止。例外的に革命(1959年)以前からの所有者は引き続き所有を認められているそうなのです。そのため古い車を直して直して乗っているとのこと。また個人間の車売買も禁止されているそうです。
今回のキューバは私にとって、社会主義国を訪れた初めての経験。バスでの移動中にガイドのお姉さんが車や住居などキューバの人々の生活について話してくれたのですが、その中で何度も出てきた言葉が「Prohibited=禁止されている」。最近の日本やトロントでは「禁煙」くらいしか、日常の生活の中で禁止されている事柄を耳や目にすることはないと思うのですが、キューバでは車の自由な売買は禁止、同じ市内に2つ住居を持つことは禁止など…。もちろんどこの国にも禁止されている事柄はたくさんあるとは思いますし、お姉さんは特徴的な事柄を説明してくれたからこの言葉を多用したのだとは思うけれど、自分の生活とはまるで違うルールで暮らしている人がいるを言うことを実際に目の前にして少なからずショックを受けました。
さて、このツアーではキューバの特産物、葉巻とラムの工場を訪れます。先ずは葉巻。葉巻メーカーはいくつかありますが今回行ったのは「ロミオとジュリエット」というメーカー。葉巻の製造方法について説明を聞いたり、葉巻をプレスする木製の道具などが展示されていて見ることができたのですが、メインは販売。5年ほど前から自主的に禁煙していたはずの夫…「お土産に」と言いつつ買い漁る…。売店の横ではおじさんがモヒートを大量生産。思えばキューバの特産物は煙草にお酒にコーヒー。嗜好品王国です。
葉巻ですが、道を歩いている通りすがりのおじさんやビーチのライフセーバーのお兄さんまでも「葉巻安く買えるよ」と声を掛けてきます。でも気をつけないとバナナの葉っぱでできた葉巻を買わされてしまうことがあるとか。…バナナの煙草。それも興味がありますが。
お昼はキューバンジャズを聞きながら。街中には「Mina」という名前のバーやレストランが何軒も。手元にあるスペイン語の辞書によると「mina=鉱山、炭鉱、地雷、宝の山、鉛筆の芯」。。。国際的(?)な名前を付けてくれた両親に感謝(??)。
ご飯の後はヘミングウェイ。ハバナはヘミングウェイが晩年を過ごした街だそうで、写真は彼がよく訪れたと言うバー、「ラ・フロリディータ」。ラムベースのカクテル「ダイキリ」発祥のお店でもあるそうです。
ホテル「アンボス・ムンドス」は当初ヘミングウェイが常宿にしていたそう。彼が滞在していた511号室はミニ博物館になっているそうですが、文学少女ではなかった私はロビーに置かれているピアノの方に興味津々。ピアノのメーカーは「Astor」。調べてみましたが、1789年創業の「The Bacon Piano Co.」というニューヨークにある会社のブランドだそう。そのブランド名は創業者のJohn Jacob Astorの名前に由来しているそうですが、いつ頃製造されていたのかはネットでも調べることができませんでした。もう1つ韓国の「Young Chang」が製造していると言う情報も出てきましたが、詳細は分かりません…。どちらにしても調律の狂いはもう大変
さて、次はラムの有名なメ-カー「ハバナクラブ」です。見学用のコースができていて、創業当初の工場の模型やラムの製造に使われていた昔の木製機械などが見られます。説明の後は「Havana Club 7年物」の試飲。ここでもラムを買うことができますが、ホテルで飲んで美味しかった「Legendario」というメーカーの7年物を既に購入していたのでここでは買わず。ちなみに値段は日本の半額くらいですが、アルコールが高値なトロントに比べたら激安。
これはスペイン統治時代に作られた最古のスペイン式建造物だそう。内部がレストランになっていたのですが、そこに吊られていたビアジョッキ(?)にくぎ付け。
最後にフリーマーケットで自由時間。絵や手作りのアクセサリー、置物を売るテントが多数並んでいます。
リーゾート地のバラデロとは違い、ハバナでは現地の人の暮らす様子が少しだけでしたが見ることができ、「自分とは違うルール」ということについて考える良いきっかけになりました。
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