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2008年11月 5日 (水)

産院選び①

妊娠発覚後、初めて病院に行ったのが6週目の時。こちらでは日本とは事情が違い、まずは「ファミリードクター」というかかりつけのお医者さんを決めなければいけません。去年渡加して以来1年間、夫も私も全く病気をしなかったため、ファミリードクターの登録もしておらず、まずはそこから。たまたま近所に日本人の奥様を持つ中国人のお医者さんのクリニックがあり、近隣に住む日本人駐在員達がお世話になっているということでまずは電話予約をしてそこへ。
体重、血圧を測定し簡単な問診と触診。とっても不思議だったのが尿検査、血液検査もなく、「妊娠検査薬を使いましたか?」という質問に「はい」と答えた結果、「妊娠おめでとうございます」と言われたこと。…???
ファミリードクターの専門は産婦人科ではないため、そこから紹介状を書いてもらうのですが、選択は2択。「近いけど融通の利かない病院と、ちょっと遠いけど女医さんで話を良く聞いてくれる病院、どっちがいいですか?」
女医さんのほうをやけに熱心に勧められたので、女医さんの方を選んでしまったのが後々大変な後悔を生むことに…。その病院があるのは私が仕事で行っているヨーク大学のすぐ側、トロントでも治安が悪いことで有名な地域で、仕事の時もボスから「一人では危険だから」と、完全送り迎えをしてもらっている場所。多少の不安はあったものの、ファミリードクターの熱心な勧めを信頼し、女医さんということにも安心感を覚え選んだのですが、その病院に初めて行った9週目。
病院の建物は大きく、総合病院風。ドクターごとに部屋が決まっているようなのですが、予約をしたドクターのオフィスに行ってびっくり。…待合室が狭い…。6畳ほどの空間に椅子が並べられているのですが、満員の状態で立っている妊婦さんもちらほら。窓がなく人いきれで空気がよどんでいます。しかもそんな中、ポップコーンやポテトチップスを食べだす妊婦さんや付添人の人もいて、つわり真っ盛りの私は臭いにやられトイレに駆け込む始末。
予約をしたにもかかわらず、待つこと2時間。順番が来た頃にはもうぐったり…。そして、ようやく来たドクターとの面会は「カルシウムとビタミンのサプリメントを摂るように」で終了。12週にならないと超音波も血液検査もできないので、今は待つしかないそうです。
日本と違ってこちらの産婦人科には超音波の機械は通常置いてない様子。別の場所にある専門のクリニックに行って超音波、血液検査を受けなければならないとのこと。
産婦人科初診から帰ってきてからが戦いの始まりでした。
もう2度とあの病院には行きたくない…。ファミリードクターに「近いけど融通の利かない病院」に変えたい旨を申し出るも、もうそのドクターは私を受け入れてくれないとのこと。日本の事情はわかりませんが、こちらでは各ドクターは月ごとに受け入れられる分娩の数が決まっているそうで、そのドクターの来年5月出産の持ち枠は既に埋まっているとのこと。ファミリードクターはもうこれ以上紹介できる産婦人科医がいないそう…もし自力で受け入れてくれるドクターを見つけられれば紹介状を書いてくれると仰います。
ウェブで近隣の産婦人科医を検索するも、どのドクターがいいのかも分からなければ何と言って電話をしたらいいのかもわからず、しかも英語は不自由…。
そこで頼みの綱、私の知っている唯一の親しいカナディアン「ボス」に泣きついてみます。
「カナダの医療制度も良く分からないし、どうやってドクター探したらいいかも英語も良く分からない…」
そして数日後、ボスが産婦人科医の候補リストを持って来てくれました。なんとボスのお父さんはリタイアしたけれど元は医療関係のお仕事をしていたそう。そしてボスのお友達にも医療関係の方がいるということで、お勧めのドクターを6人聞いてきてくれたのでした。そして英語が不自由な私のために電話までしてくれます。運よく1番最初にかけたドクターが受け入れてくれるかもしれないとのこと。「ファミリードクターからの紹介状をFAXするように」とのことだったので、ファミリードクターにその旨を伝えます。この「紹介状」が曲者で、紹介状はドクター同士のやり取り。紹介状、保険証、予約いらずで誰でも診てもらえる「Walk in clinic」というのもあるようですが、通常これがないと、受け入れてもらえないようです。
翌日ファミリードクターから電話、「そのドクターは受け入れてくれないそうです」。。。
しかもファミリードクターから「もう何度も紹介状を書いているので、今度は絶対に受け入れてくれるお医者さんを見つけてからにして下さい」といわれる始末。
ボスにその結果を伝えると、数日後また電話をかけに我が家に来てくれてリストのドクターに片っ端から電話。留守電だったり、既に予定がいっぱいだったり、結局受け入れてくれるところは見つからず…。つわりで弱気になっている私は、ますます日本が恋しくなります。
翌日ボスから電話が。留守電に用件を入れておいたドクターから折り返し電話があり、とりあえず1度診てくれるそう。ただ受け入れるかどうかは超音波と血液検査の結果を見てから決めたいと言っている、とのこと。藁にでもすがりたい思いの私は、1度会ってもらえれば…と希望を託し先日の超音波と血液検査を受けたのでした。

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