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2009年2月

2009年2月22日 (日)

コンサート

トロントにある有名な音楽ホール、「Roy Thomson Hall」。ユニークな外観で観光名所にもなっていますが、トロントに来て1年以上、気になるコンサートはあったものの中に入ることはありませんでした。

が、知り合いになったTSO(Toronto Symphony Orchestra=トロント交響楽団)のヴァイオリニストの方に格安でチケットを取って頂き、先週今週と2週続けてコンサートに行ってきました。
先週はピアニスト、Radu LupuとTSOのコンサート
日本ではあまり頻繁に名前を聞く機会がないようですが、こちらでは有名らしく3500席ほどある座席もほぼ満員。

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今週は五嶋みどりさん。日本でもとても有名ですが、北米でもとっても有名。現在はカリフォルニアの大学で講師をされているそうです。

ソリストはもちろんですが、知り合いの方が舞台に立つ姿を見て今回強く感じたのは、演奏を職業にされているということの凄さでした。「プロ」として自分自身の演奏技術で食べていくことの凄さ。もちろん「好き」だからこそ続けていけるのでしょうが、それ故に苦しいことが絶対にあるはず。並ならぬ精神力が必要とされるのは想像も易しいことです。
知り合いのヴァイオリニストの方は、2児の母!子育てをしながらオーケストラのテストを受け見事合格されたとのこと。
妊娠している今、これはとても励みになると同時に子供がいても「できない」理由にすることはできない、というプレッシャーを感じます。

ぼーっと過ごしていた毎日に、良い刺激になりました。


五嶋みどりさんのコンサートの際、私の席はオーケストラの真横のバルコニー席。オーケストラの様子がよく見えて興味深かったのですが、面白かったのがマリンバのおじさま。
見た感じ50代くらいの恰幅の良いおじさまなのですが、マリンバの出番は少なめ。
自分の出番を待っている間、椅子に座って足組みしてちょっとやる気なさそう。いざ出番となると立ち上がってさすがプロの顔になるのですが、終わるとまた元通り。舞台上で足組みなんて、北米らしいな。。と、微笑ましいというか、なんというか

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検診後に!!

先週の金曜日は8ヶ月の検診でした。毎回検診には夫に付き合ってもらうのですが、今回はどうしても外せない会議があるとのことで一人で行くことに。日本でなら普通のことですが、こちらは今の時期雪道に加え私の英語力に少々不安があるため。。。

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地下鉄の駅から病院までは徒歩2分。近いけれど2〜3日降り続いた雪が積もっているので転ばないように
毎回待ち時間の少ないDr.Nicholsonの診察。10分程度で名前を呼ばれ診察開始。何か変わったことは?と聞かれ、左下腹部と背中が痛くて結局あの翌日ファミリードクターに診察してもらい、一時は尿路感染症の疑いありと言われたものの、精密検査の結果は異常がなかった旨を伝えるといつになく真剣な面持ちで、「ちょっと見せて」とのこと。痛い箇所を伝えると、「そこか〜、子宮が大きくなってるからね。心配なし」
ちなみに前回受けた2度目のSugar Testの結果も異常なしとのこと。これで心置きなくケーキが食べられる

さて、診察もあっという間に終わり近くにあるショッピングモールにランチがてら買い物でもしようと向かっていると、後ろから追いかけてくる人が。声をかけられ振り向くとアジア系の男性。日本人のようにも見え、知り合いだったかな〜…と記憶を辿っていると、
「Just,just you look very nice!!」
だから、お茶でもしないかとのお誘い。なんとナンパです
たまたま母と電話で話しながら歩いていたので、事情を知った電話口の母もびっくり!
妊婦をナンパするとはなんと度胸のある人でしょう。

お断りはしたものの、近頃夫にはこき下ろされてばかりの私、「まだ大丈夫」と内心ちょっと喜びつつ、モールに到着。


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今トロントでは「Winterlicious」という食のイベントが開催されています。市内の任意のレストランが参加し、それぞれランチは$15〜30、ディナーは$25〜45のプリフィクスコースを用意していて、日頃よりリーズナブルに各レストランの味を楽しめる、というもの。
たまたまこのモールに入っているイタリア料理のレストランが参加していたので、一人優雅なランチを取ることに。

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前菜:カボチャのスープ
メイン:ハンガリー風ビーフシチュー
デザート:アップルバックル レモンサワークリームアイス添え

一番美味しかったのはデザートに添えられたアイスクリーム…お店の雰囲気と店員さんの感じが良かったので、まあ良しとしましょう。1時間以上かけていただく優雅な一人ランチを楽しみました。

そういえば、診察には毎回スッピンで行っていたけれどこの日は地下鉄に乗るし、化粧をしていたな。。。化粧って大事ですね。


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2009年2月19日 (木)

お仕事

2〜3週間前に風邪で寝込んでからというもの、外での仕事を控えている状況。そんな私にボスが在宅でできる仕事を持ってきてくれました。


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このピアノは40年ほど前にアフリカで購入されたヤマハのG1というグランドピアノなのですが、その後ヨーローッパを始め各地を転々と移動し、トロントにやってきたピアノだそう。
ボス曰く持ち主は老婦人だそうなのですが、今は亡き旦那様から結婚して初めてもらったプレゼントなのだとか。ロマンティックなお話です現在はその御婦人、少し記憶がゆっくりになられているのだそうですが、ピアノを弾くのが唯一の楽しみとのこと。しばらく調律をされていなかったので、ヴァケーションで家を留守にしている間に直して欲しいとのご依頼です。
本体の方はボスが仕上げ、在宅でもできるアクション関連のことを私がやることに。
実にこのピアノ、アクションが我が家に運ばれてきた時にはクモの巣が張り、今まで手を入れられた形跡が見当たりません。ボス曰く音もすご〜く下がっているとのこと。


これ、こちらにきてからよく見かける光景。
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鍵盤の上に調律の記録を書いてしまうのです 
というのも、日本でよく見かける「調律の記録カード」(ピアノの内部にあって調律時にした作業を毎回記入し、調律師が変わってもその内容がわかるように記録していくカルテのようなもの)が、こちらのピアノにはまずないのです。
ヤマハ発行の2〜30年前の「調律の記録カード」にはその存在意義として「各調律師が行った作業を記録していくことにより、後々までその責任の所在を明らかにして…云々」との表記があり、私はその言葉にプレッシャーを感じさせられたものでしたが。。。お客様にとっても調律師にとっても貴重な情報源となるカードがなぜこちらにないのかは良く分かりません。
だいたい最低音か最高音部の鍵盤の木の部分に書いてあることが多いのですが、右側の写真「S.GROWRIE」さんは、なぜに39番目の「シ」の鍵盤を選んだのかは不明ですその鍵盤が修理された形跡もなかったので…。
この記録を見る限り1983年9月22日が最後の調律のよう。定かではありませんが。。。

家で作業をするものの、8ヶ月に入り大きくなってきたお腹はなかなかの曲者。調整をする時に前屈みの姿勢になるとお腹が作業台やアクション本体に当たってしまい思うようにできない。。。しかも腰が異様に疲れる 今まで意識していなかったけれど、作業には意外に腹筋や背筋を使っていたようで、この体になってみて初めてそれに気づきました。集中力には自信があったのに、体に負担をかけないよう1時間やっては休憩、腰が痛くなったら作業が乗ってきても休憩、とゆっくりゆっくりぺース。それでもやっぱりピアノに触っていられるのは幸せで、またこんな仕事がきたらいいな…と思っているところです。
このピアノの持ち主さんに喜んでもらえれば良いのだけれど。。。

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ランチ

最近無性に食べたくなるのがこれ。

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ベトナム料理といえば、フォー、生春巻きが有名ですが、これは「Vermicelli」というお米でできた細い麺の上に、具がいろいろ乗っているもの。「Vermicelli」はイタリア料理、パスタの細い麺のことのようですが、英語メニューではこの名前で載っています。
具はいろいろで、グリルされたチキン、ポーク、ビーフ、エビ、揚げ春巻きなどから選ぶことができ、そこに生のもやし、レタス、キュウリ、人参、など野菜がたくさん乗っています。ベトナム版冷やし中華みたいなものでしょうか?今回は揚げ春巻きとグリルされたエビをオーダー。ヌクマム(魚醤)と唐辛子、お酢、砂糖などで作られた甘めのたれでいただきます。
ベトナム料理は以前から好きで、日本にいた頃からたまに作っていたのですが、「Vermicelli」はトロントに来て初めて知った料理でした。国際色豊かなトロントでは嬉しいことにベトナム料理のレストランも多く、気軽に食べることができます。今住んでいるコンドのすぐ近くにもあるのですが、そこは「PHO(フォー)&KOREAN CUISINE」というのが謳い文句の韓国人オーナー経営のレストランで、韓国料理とベトナム料理がコラボレーションすることなく、それぞれメニューに並んでいる、というベトナム料理を食べるにはちょっと物足りないレストラン。。なので今日は−6℃、雪が降りしきる中、徒歩15分の距離にあるベトナム料理のレストランへ一人ランチに行ってきたのでした。

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帰りには別のカフェによって、これをテイクアウト。
こんなことしてるから風邪引くんですけどね、きっと。。。

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2009年2月10日 (火)

ねるねるねるね

先日買った人参を使ってポタージュを作ってみました。が。。。


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思った以上に色が濃い ねるねるねるね
を連想させます…。人参の味は甘くておいしいのですが、この色は食欲を減退させます。しかもこの日は黒米入りの雑穀米にしたので、ご飯も紫色。。。ダイエットにはいいかな?

ところで、数日前から左下腹部と背中に鈍痛があり、それが今日は結構な痛みになってきたので病院で診てもらおうと思いかかりつけのDr.Nicholsonのオフィスに電話をしたら「1週間バケーションなので、メッセージは残さないでね」との留守電。バケーション取る話も聞いていなければ、緊急の場合の連絡先も聞いていなかった…しかもメッセージ残すなとは 留守電によると緊急の場合は「最寄りの救急病院へ電話してね」とのこと。どこだ?
日本でも昨今話題になっている病院話題ですが、医療費無料のトロント。その分日本に比べると対応も
あまり良いとは言えない状況。日本だ受け身でいても病院側から情報を提供してくれることが多くそれに慣れてしまっていたけれど、ここでは自分から積極的に動かなくては情報も得辛いということに改めて気づかされました。
そんなこんなしているうちに痛みは治まりましたが、いざという時のために最寄りの緊急病院、さがさなきゃ。。。

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2009年2月 9日 (月)

夜食

お腹が空いて眠れない…ただいまの時刻夜中の3時45分。。。
今日はお昼過ぎまで寝ていたせいか、あまり眠たくないし妙にお腹が空いてベッドに入っても一向に眠れず。


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本日の夜食。知り合いに教えてもらった中国系のケーキ屋さんで買ったショートケーキ。これがトロントに来てから今まで食べた中で一番日本のショートケーキに近い味!しかも今日は店員さんがケーキを切るのをちょっと失敗してしまい形が崩れたから、とショートケーキ1個サービスしてくれました。太っ腹。…って糖尿かもしれないのにこんなの食べてて良いのか
でも、妊娠してから2キロくらいしか体重が増えていなくて、前回の検診で我が子は「大きくはない」とドクターから言われました…基準がこっちの赤ちゃんだからかもしれないけれど。
ということで、今夜のカロリー摂取は良しとします
実は今月末から日本に一時帰国予定。日本食恋し…もう今から食べたいものばかりです。

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2009年2月 6日 (金)

風邪の処方箋

いつもお世話になっている産婦人科医のDr.Nicholson。ユーモアのセンスのある、ナイスな老紳士で私の大好きなドクターなのですが、先日の検診で「何か変わったことは?」との質問を受け、風邪を引いた旨を報告。熱は下がっていたものの、喉が痛いのと鼻づまりに困っていたので「薬を処方してくれませんか…」と言い終わらぬうちに「Nooooooooー!!」
どうやらDr.Nicholsonは薬反対派のドクターだったよう。まあ仕方がないか…と思っていたら、
「鼻と喉だったらホールズが良いよ。あれ、呼吸助けてくれるから
そうですね、どこでも買えるし。。。って、本気のアドバイスだったよう 目が笑っていなかった。

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風邪と糖尿病(?)

風邪を引いてしまいました。何となく喉が痛いと思いながらも朝から仕事に出た先週の木曜日。1台調律を終えた時点で体調に異変を感じ、いつもならそのまま続けるところですが、大事を取って帰宅。。。すると見る見るうちに熱が上がり、結局その日から丸4日間寝込むはめに 最初の2日間はほとんど記憶がないくらい寝っぱなし。その後もトイレと水分補給以外はベッドの上での生活をし、ようやくベッドから出られるようになりました。
そして本調子ではないものの、なんとか外出ができるようになった今週の火曜日、7ヶ月の検診と、Suger Testという妊娠糖尿病を調べるための血液検査を受けに産婦人科へ行ってきました。この検査、日本でもやるのでしょうか?こちらでは24〜28週の間にやることが普通のようですが、とてもデリケートな検査のようで、前日の夜中から水以外口にしないように、そして前日の食事では甘いものは控えること、「できれば2日前からケーキは我慢ね」と、産婦人科の受付のおばさまに念を押されながら受けたのでした。
、検査を受けた翌日病院から電話があり、「結果が出たんだけど、数値が高いから再検査」とのこと…。ケーキは我慢したのに…キウイで妥協したのがいけなかったのか…?
そしてその再検査が今日だったのですが、前回はオレンジ色のブドウ糖を含んだ炭酸ジュースを飲まされた1時間後、1度の採血で済んだのが、今回は飲む前に採血、飲んだ後1時間後、2時間後にそれぞれ採血。結局2時間以上拘束されるはめに。しかも今回はジュースを飲む前に「前回よりブドウ糖含有量が多いので、飲んだ後吐き気を感じたりめまいがすることがあるので注意するように。飲んだ後は奥にあるベッドで横になって動かないように。この部屋から出てはいけません」との恐ろしい説明が
このジュース、350mlくらいあるのですが、ファイブミニ(今もあるのかな?)を味も色も10倍くらい濃くした感じで、やたらに炭酸が強く空腹時には辛い飲み物です。なぜか鷲尾いさ子を思い出しつつ頑張って飲み干した後、すぐに説明通り気分が悪くなりました 冷や汗が出てあごが酸っぱくなるのに耐えながら採血の時を待ちます。これが長い。と思ったのも束の間、最後の採血までの1時間はベッドで爆睡し、朦朧としている中名前を呼ばれ採血をして終了。
終わったのはお昼。大豆が良い検査結果に繋がるという話を聞いたので、納豆そうめんを前日の夜に食べただけの私の胃はもう空っから。ジュースのせいなのか、お腹が空きすぎたせいなのか気持ちが悪くなりながらも、この2日間我慢していたケーキをどうしても食べたい衝動に駆られ、NYチーズケーキストロベリーソース添えでようやく満たされました。
…思い返せば風邪を引いた原因は先日クレープを食べに行った後、寒空の中を地下鉄2駅分歩いて帰ってきたからでは… 
検査後ケーキなんか食べてる場合ではないのかも。本当に糖尿だったら困るなぁ。。。

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