注目株!コンサート
先週末は以前から楽しみにしていた私の好きなピアニスト、Toddのコンサートがありました。ボスの友人でもある彼は、Conservatory(王立音大)の学生さんで、そこの調律をしていた時に初めて会ったのですが、彼の出すffに感服。ppがきれいなピアニストはいますが、彼の出すffはとても美しかったのです。
この日はTSO(トロントシンフォニーオーケストラ)との演奏。リストのPiano Concerto No.1 の演奏です。彼は小さい頃から才能を発揮、トロントでは割と有名なのか座席もほぼ埋まっていました。
ところが、残念ながらこの日の私たちの席はオーケストラの裏側。聞こえてくるのは金管と打楽器の音ばかり。。。ピアニストの顔は見えるものの、肝心な音が聞こえてこないのです
ので、彼の演奏、楽しみにしていたのですが十分に味わうことは出来ず。。。残念
その代わり、オーケストラの様子はよく見えました。ピアニストのTodd、パワフルな演奏をするのですが、実は彼、凄い汗っかき。彼の演奏した後のピアノの鍵盤は手から出てきた汗でびっくりするくらいカピカピ。Conservatoryでも彼の演奏の後は鍵盤を掃除するのが大変で、ボスと私はカピカピになった鍵盤を彼の名字を取って「Yaniwed 鍵盤」と呼んでいたのです。
この日の演奏後、指揮者、コンサートマスターとハグをした後握手をした彼。こっそりコンサートマスターが彼と握手した手を自分のズボンで拭いているのを私は見逃しませんでした
その話を聞きにこられなかったボスにすると、爆笑。
そんな彼、いつも謙虚で好青年。いつか有名になる日が来るのを楽しみにしています。
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コメント
Minaさんは良いな~

もう、最高ですね!皆がひとつになった瞬間って分かりますか?これが分かったらもう!病気になりますよ!本当に!
こんなホールですと、やはり音響効果をアップさす為にいろんな工夫をされているのでしょう。
高音域から重低音域までの音が、濁らずはっきり聞こえる。こんな環境の中で聞くほうも、演奏する方も一体となって・・同じ時を過ごす
( ̄▽ ̄)
私は、中学生の頃初めてこの一体感を味わいました。それは、放課後に教室でギターを手に、友達と2人で歌っていて、回りからその音に興味を持った人たちが、10人ほど集まった時でした。



大きな声を張り上げて、歌ったその瞬間に心地よいものを感じました。(゚0゚)
その時は音楽って良いなあ~と感じただけでしたが、その後、バンド演奏中にはその一体感をた~くさん味わいました。
それは、言葉でははっきり言って表現できない、程の、一種の麻薬ですね!
ffが綺麗な人は、きっとその楽器の性能を十分理解できている人と思います。同じ用に私のような素人が、強く鍵盤を叩いても、いや10000回叩いてもその人の、1回叩く音はもちろんでないと思います。
けん盤を叩くスピードと手を離すタイミングが全て
でしょう。またPPも結構難しいのでは?
あ~ピアノって本当に良いですね~!
水野?海野!
もうすぐご出産?きっと全てうまく行きますよ!
元気な赤ちゃんを産んでくださいね。
では、また。
投稿: 海野 | 2009年4月24日 (金) 20時35分
海野さん、コメントありがとうございます。
初めて彼の演奏を聴いたのはConservatoryでのマスタークラスだったのですが、そのための調律を事前にしていてそのピアノの音を知ってはいたのです。が、私が調律時に出していた音と明らかに違う!特に低音ベース弦の音がffで強打しているのに彼の音は芯のある、圧倒的な美しい音だったのです。演奏技術とか言う以前の問題、「圧倒」されたというのが素直な感想です。
演奏は「一体感」を感じられると麻薬的なんでしょうね。残念ながらそこまでの経験はなく、殊に演奏に関しては引きこもりがちな性格なので、人前で演奏するのが苦手で一番好きなのはこっそりと一人でピアノを弾くこと、だったのですが、最近TSOのヴァイオリニストの知人や、YOU TUBEで見た上原ひろみとチックコリアのセッション、などなど見ていると本当に楽しそう。掛け合いが会話のようで、見ていても面白いので演奏している本人はもっと楽しいのでしょうね。一度味わってみたいものです。
投稿: mina | 2009年4月27日 (月) 01時06分