JAZZ FESTIVAL!!!
さて、今年もやってきましたトロントジャズフェスティバルの季節!昨年は夫の同僚からフリーパスを頂き見放題、聴き放題だったのですが、今年はというと。。。幼子を連れてコンサート鑑賞は難しいだろうと、ちょっと諦めていたのでした。
が、今年は上原ひろみさんがくるとの情報を得、生演奏をどうしても一度聴いてみたくてぎりぎりでチケットをとったのでした。
オンタリオ湖に面した建物内にあるコンサートホールで行われたライブはピアノソロ。ヤマハのコンサートグランドCF3Sがただぽつんと1台置かれただけのシンプルなステージです。
が、彼女が演奏を始めた途端、様変わり!豊かな表情、そしてピアノと一緒に歌いながら体全体で演奏する彼女の演奏に始めの曲から拍手の嵐です。
生演奏を聴くのは初めてだったのですが、すっかり彼女の世界に引き込まれてしまいました。
噂の早弾きはもちろん素晴らしかったのですが、何よりも強く感じたのが、本当にピアノが好きなんだろうということ。ニューヨークの気が狂うほどの交通渋滞をテーマにしたオリジナル曲では高音側の拍子木(鍵盤の横にある木の部品)を外し、ハンマーが隣り合った二つの音を叩くようにソフトペダルを踏んで不協和音を出し「crazy」を表現したり、パッヘルベルのカノンではプリペアードピアノ(弦の上や間に様々なものを置いて、音質を変える試み)で、メロディーラインだけチェンバロのような音にしてみたり、と、いろいろな可能性を楽しみながら探索しているようでした。
他にもオスカーピーターソンに捧げる曲や、アンコールには「さくら」など、大満足のコンサートで、最後は全員スタンディングオベイション。
演奏後は知人のコネで、楽屋にお邪魔しました。というのも、この知人は彼女が小さな頃トロントに来た時に、初めてオスカーピーターソンに対面させたということ。きっとその頃は彼女がこんなに有名になって、こうしてオスカーピーターソンのために曲を書くことになるとは想像もしてなかったでしょうね。素晴らしい巡り合わせです。
ここで彼女に質問をさせて頂きました。気になっていたプリペアードピアノに使われた物は…
「定規」とのことでした。なるほど。
さて、初めての我が子を連れてのコンサート。スリングで入場したのですが係の人に止められることもなく、演奏中に泣くのではないかとはらはらしていたましたが、親の心配をよそに終始ぐっすり。我が子も演奏を楽しんだようです
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