カナディアンロッキー Banff~Jasper ③
さて、楽しい時間は早く過ぎて行くのは常、早くも最終宿泊地Lake Louiseへの移動日となりましたが、私の旅の目的、ムースも未だ見られず、夫の目的Fly Fishingも未だ水面を叩いているだけ。
まあ湖は逃げないから、少なくても1つは目的達成確実です。
往路では立ち寄らなかったAthabasca Fallsを見たり、山火事に遭遇。日本でもカリフォルニアの山火事がニュースになっていましたが、実際に見ると遠い場所の事ではなくなり恐ろしさも倍増。大きくならなければよいのですが。。
ホテルまでの道のりで、「どうしても一糸垂れたい」夫の希望で、釣りが出来そうな湖へのハイキングコースを地図でチェック。2つあるコースのうちどちらがいいか夫に聞かれ、コースの難度をチェックするには距離とElevation gain(標高差)が重要なのを前回のTaylor Lakeのコースで学んだ私は、Elevation gainは若干大きいものの、湖までの距離が1kmちょっとと短いVista Lakeを選択。今にして思えばこの時の私の怠け癖が功を奏したと言えるのですが、この時はこの後どんなことが起こるのかは予想もしていなかったのでした。
車を止め我が子を抱っこひもで前に担ぎながらスタートしたハイキング。駐車場からすでに湖が見えていたので余裕の表情でスタートするも、コースに一歩足を踏み入れた途端,私の選択は間違っていたと後悔の念 Elevation gain、やっぱりちょっと大きいようで、下り坂だけれど急勾配。これは帰り道が大変
しかも道幅は人一人歩くのが精一杯で、よそ見をしたら足を踏み外しそうな狭さ。我が子を抱きしめながら慎重に歩みを進めました。
それでも湖は思った以上に美しく、木々も紅葉をし始めており1キロちょっとの往路は楽しみながら、なんとか無事に目的の釣りスポットまで到着。
2度3度と場所を変えて湖面を叩いている夫を尻目に、私は我が子と周りを散策して自然を満喫。
と、突然夫の叫び声。また大切なFlyが木にでも引っかかったのかと思いきや、興奮状態の夫の手にはなんとトラウトが!
「写真撮って!!!」と満面の笑みを浮かべる夫の顔の長さ半分ほどのBrook Trout。我が子サイズなら立派な尾頭付になるでしょう が、初めての当たりに夫は大満足の様子。
そしてまた 突然夫の叫び声。
今度はどんな大物が釣れたのかと見に行くと、そこには。。。
なんとムースが顔を出して夫の15メートルほど横を泳いでいるではありませんか!!
念願の野生のムースに私は興奮状態。が、なにやら夫の様子がおかしい。そそくさと釣り道具を片付け始めている夫の視線の先には、なんとオオカミが。。。
独特の丸い鼻先のせいか、のんびりと泳ぎを楽しんでいるように見えていましたが、どうやらムースはオオカミに追われて必死に湖を泳いで逃げている模様。
私たちもこうしてはいられません。感動も束の間、後ろを何度も何度も確認しながら今までにはない速さで急勾配を上ります。
やっとのことで駐車場まで無事生還。
あまりの事態に写真もろくに撮れず、夫が撮ったムースの写真を後で確認したら恐怖からかほとんどがブレていました
夫の目的と私の目的、同時に達成されてしまったVista Lake。この旅一番の思い出になりました。
今回ちょっと奮発して泊まったLake Louise湖畔のFairmont Hotel。
最終日の翌朝は念願のレイクルイーズの周りを霧のレイクルイーズを口ずさみながら散策。
途中Moraine Lakeに立ち寄って、カルガリーの空港まで一直線。
帰りの飛行機もぐずるのはお腹が空いたときだけで、大人しかった我が子。来月日本に一時帰国の予定があるのだけれど、ちょっと自信がつきました。
今回の旅行は初めての子連れ旅行だったので、現地での行動予定はほとんど立てずに行きましたが、何事もなく楽しむことができました。
釣り竿も買ったし、今度は本格的にハイキングシューズを探して「ハイキング→釣り」の旅はこれからの定番になりそうです。
ブラッド・ピットにはなれないけれどね
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