ジャパニーズ・フォーククラフト
日本滞在も早いもので約1ヶ月。来たばかりの頃は寝返りがやっとだった我が子も、今ではほぼ1人でお座りができるようになりました。子供の1ヶ月は私が思うよりも濃密な時間のようです。
さて、この日本滞在中にやっておきたいことの1つに、「重箱を買う」があります。
クリスマスは盛大にお祝いするものの、新年は意外にあっさりと迎える北米で過ごした2回のお正月。「お正月」でイメージするのは重箱に詰められたおせち。幼い頃から結婚するまで実家で過ごした多くのお正月、結婚してから夫の実家で過ごした何度かのお正月は共にたくさんの料理が重箱に詰められていました。年に1度、元旦にしか使わない重箱に料理を詰めるのを手伝うのはとても新鮮で、特別な雰囲気を感じさせてくれていたのです。
新年までには新しく生活ことになる土地、カリフォルニアに移る予定なので、ぜひその前に用意したいと思っているのですが、心配なのは気候の違いです。
日本と違い乾燥の激しい西海岸。トロントでも日本から持っていった菜箸が完全に反ってしまい、箸の先では物がつかめなくなってしまった経験もあり、乾燥の激しい土地では木の反りや割れが心配なところ。漆器は英語で「Japan」と言うそうなのですが、やはり日本の気候に合ったもののようです。
越前塗の重箱に興味があったのでネットではいろいろ調べていたのですが、今日は実際にデパートの漆器売り場に行ってきました。事情を話して勧められたのが、「木材加工品」に漆塗装かウレタン塗装してあるもの、若しくは人工樹脂の重箱でした。「木材加工品」とは、木の粉を固めて成形した板だそうなのですが、1枚板よりは乾燥による変化が少ないだろうとのこと。
本当は昔ながらの木材に漆塗装のものが欲しいと思っているのですが、予想通りそれは難しそう木を使ったものはそうでないものに比べると価格もいいですが、やはり手触りと風合いが違います。結局今日は買うことができず、明後日から始まる漆器セールの情報を聞いて帰ってきました。デザイン、実用性共に気に入るものが見つかるといいなぁ。
さて、出会ったのがデパートの漆器売り場と同じ階で催されていた「箍(たが)のない寿司桶とおひつ」の伊予秀芸さん。トロントで寿司桶を持っていた日本人の知人たちは皆、緩くなってしまった箍を締め直しながらそれを使っていたので、箍のないものがあったら便利なのにな~、と思っていたのです。箍の代わりをしているのは、隣り合った木板をつなげるために桶の下側から埋め込まれている木片。なんと接着剤も使われていないそうです。
ご主人曰く、カリフォルニアでも伊予秀芸さんの寿司桶を使っている方がいらっしゃるけれど、今のところ問題はないとのこと。寿司桶も欲しいものの1つなので、とっても興味がありましたがひとまず我慢。重箱の次に考えよう
日本の工芸品に改めて興味を持った矢先、見つけたのがこの本。
「nid」とは、
ニッポンの
イイトコ
ドリ
を楽しもう。
の略だそう。
ツボです。
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