文化・芸術

2008年11月 3日 (月)

Halloween

今年もやってきました、ハロウィン。近年日本でも大分定着してきたようですね。去年は日本の子供たちに混じって「Trick or Treat」とお菓子をもらってきましたが(詳しくはコチラ) 、今年は夫の友人のHarryからのお誘いで、子供たちを待ち受ける側、Harryのお家のドア番をさせてもらいました。

19時過ぎにHarry家到着。毎年18~19時の間に50~60人の子供たちが訪ねてくるそうですが、Harryの住んでいる住宅地は築30年程で、近年は子供が減ってしまったのと、近くに新しい住宅地ができたので訪ねてくる子供たちも減ってしまったとか。30年前は200人くらい来たそうです…お菓子の用意が大変

さて、早速やってきました。
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みんな大きな袋を持ってやってきます。「Trick or Treat」。元気な声で言ってくれる子もいますが、無言の子も。でもどうしても聞きたくて、「お菓子をもらう前に何て言うんだっけ?」と要求してみます。素直に大きい声で言ってくれるのがまたかわいい

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途中Harryのお向かいのおじさんがやって来て、「チョコバー5本くれ」と、しっかり「Trick or Treat」と言いにきました。上の写真はそのおじさん宅のデコレーション。ぶら下がってるゴーストが動き出したり、突然スモークが出たりと仕掛けがいっぱい。ジャコランタンも20歳の娘さんが2時間かけて作ったという大作。大人も楽しみます。

Harry曰く、今年は訪ねてきた子供がとても少なかったそうですが、初めての体験に大満足。ドア番の後はディナーです。

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「今日のディナーはコレだよ」と見せられたのが、生きている大きなワタリガニ。近頃カロリーメイトを始めおとなしい食生活をしていたので、元気に動き回るカニにちょと動揺。。。

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つわりのため、調理はほぼ男性陣におまかせ。
この他にエビとサーモンも用意してくれて、シーフード尽くしのディナーです。

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Harryがカニと格闘している間、私はリビングにあるヤマハのグランドピアノ「S400」で遊びます。約25年前に作られたS400、今で言うところのS4(詳しくはコチラ )ですが、グランドピアノの中でも高級機種。更に日本製ピアノはカナダで買うと1.5~2倍近くの高値。この他にもリビングには自動演奏付きのアップライトもあり、羨ましい限りです。

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遊んでいる間にディナー完成!Harry特製ワタリガニの炒め物、サーモンとスナックエンドウの炒め物、そしてエビのスパイシー揚げです。このワタリガニのソースが絶品!こっそり見ていたのですがどうやらソースには片栗粉、コンソメ、塩・胡椒を事前に水で溶いたものを使っていたよう…と言うことは美味しさはほとんどカニのエキスのおかげ?油で生姜と大量のみじん切りのニンニクをいためた後、カニ投入。そしてソース、ねぎを入れてしばらく蓋をして蒸し煮にしていました。つわりでしばらくヘビーなものは食べられなかったのですが、この日はおかわりまでしてとっても美味しく頂きました。Harry宅にお邪魔したのは初めてだったのですが、どうやらお料理好きのようでパン焼き器、アイスクリーマーなど調理グッズがたくさん。写真右の今は懐かしいレトロな炊飯器を始め、日系のHarryは餅つき機も所有。そして。。。
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出会ってしまいました、このミキサー。「35年くらい前の古いものだけど、写真なんか撮ってどうするの?」とHarry。35年前…まさに我が家のと兄弟に違いない(詳しくはコチラ

ディナーの後は地下室にある卓球台で運動。卓球台の他にもギター、ドラムセット、キーボードやオーディオセット、またカラオケ(英語曲限定)まであり、遊びものがいっぱいです。まだ設置できていないけれど、3メートルのスクリーンも買ってあるとか。本当にHarryは人を楽しませるのが好きな様子。
ハロウィンでのお誘いだったのに、居心地のよさについつい日付の変わった12時過ぎまでお邪魔してしまいました。

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2008年6月30日 (月)

Pride parade

今日トロントはジャズフェスティバルの最終日と共に”プライド ウィーク”の最終日でもありました。「Pride Week」とは、同性愛者の自由と権利を求めて様々な催しが開催される期間http://www.pridetoronto.com/ 。世界各国で同様の催しが行われているようですが、トロントは毎年6月下旬の10日間行われるそう。その最終日の今日は同性愛者はもちろん、最近では性別、人種など全てのマイノリティへの差別からの解放を訴えるため当人や家族、その応援者達が参加するダウンタウンの通りを練り歩く大きなパレードが行われました。

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100万人を動員するこのパレード。通りは観客で埋め尽くされています。山車の上から観客に向かって水鉄砲で水を掛けたり、ビーズのネックレスを投げたり、出場者も観客も一緒になって大盛り上がり。お姫様や”芸者”も登場。観客から「Geisya~」と歓声が上がります。 Dsc01038
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2005年、カナダでは同性愛者同士の結婚が合法化されました。これはオランダ、ベルギー、スペインに次ぐ世界で4番目の早さだそう。他民族国家で多くの民族、文化が重なり合うカナダ。「違う」ことが前提にあり、その上でお互いを理解するということに長けているせいでしょうか。
実際にはまだ苦労をすることもあるとは思いますが、それを感じさせないとても陽気で刺激的なパレードでした。
…この後もちろんジャズフェスティバルの最終ステージも観に行きました♪

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2008年3月28日 (金)

St. Patrick's Day

3月17日はセントパトリックデー。アイルランドにキリスト教を広めた、聖人パトリックの命日で、アイルランドでは祝日なのだそうです。
この日は皆、シャムロック(三つ葉のクローバー)や、緑色の物を身に付けてお祝いするのだとのこと。少し前からお店では緑色の帽子やシャムロックのバッジなどが売られており、マクドナルドでは緑色のシェイクが登場したり(残念ながら実物を見ることは出来ませんでしたが…)と、少しだけお祭りムード。緑色好きの私としては嬉しい限りで、当日は緑の服を着て仕事に行こうと思っていたのにすっかり忘れ、お昼に入ったレストランで全身緑色の服を着ている人を見て、やっと気付いた始末…。
当日の夜に限り緑色のビール(普通のビールに食用着色剤で色付けしただけ)を出すバーが多くあるとボスに聞いた私は、仕事帰りに飲む約束をし張り切って仕事をしていたのですが、多忙な今月。夜になっても仕事が終わらずバーはおろか、夕ご飯を食べにレストランに行くことも出来ませんでした。
「何か食べるもの買って来るね」と買出しに行ってくれたボス。買出しから戻ってきて何やらゴソゴソとやっていると思ったら…
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なんと、お手製緑ビール!!




バーに行けなかったから、と、酒屋さんでビールを、スーパーで着色剤と紙コップを買い、緑好きな私のためにわざわざ作ってくれたのでした。…でも最初に見た時はあまりの緑色のグロテスクさにこれがビールだと気付かず、「ねるねるねるね」(懐かしい!カナダにあるわけないけれど)かと思いました。
ボス曰く、自分で緑ビールを作ったのは初めてだから着色剤の分量が分からず、ちょっと入れすぎちゃった…とのこと。おかげで一生忘れられないセントパトリックデーになりました。
ちなみに今調べたら「ねるねるねるね」、まだ販売しているんですね。でも昔の怪しげなムードがなく、かわいい方向に路線変更したようです。魔女のCMが懐かしいですが。

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2008年3月12日 (水)

WE WILL ROCK YOU!!

ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」を観て来ました。知り合いにチケットを頂いたのです♪
実はこのミュージカルについてよく知らなかったのですが、イギリスのロックバンド「QUEEN」のメンバーであるブライアン・メイ(ギター)とロジャー・テイラー(ドラム)が構想からオーディションに至るまで全面的に監修したミュージカルだそうで、2002 年にロンドンで初演されて以来、世界各国で上演されており、2005年に日本初上陸したそう。
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トロントでもミュージカルは盛んで、ダウンタウンにはいくつかの劇場がありますが、今回行ってきたのは「Canon Theatre」。もともとは1920年から続く劇場だそうですが、2001年にキャノン・カナダが劇場をサポートしたことから、歴史ある劇場の名称は現在のものへと改称されたとのこと。入り口を入るとシャンデリアの明かりと美しい天井画、そしてたくさんの人に圧倒されます。ちょっと非日常の世界に入り込んだような高揚感も束の間、場内ではポップコーンが飛ぶように売れ、トイレは長蛇の列、何だか微笑ましく思えました。
ミュージカルはクイーンの数々のヒット曲をベースに、「ロック(自由)は死んだ」と言われる近未来、本物のロック(自由)を取り戻すために、ある若者が、救世主として立ち上がるというストーリー。終始冗談を交えながら進んでいるようなのですが、もちろんのこと英語。私の語学力では分からないことが多いし、クイーンをよく知らないために笑えないことも多々。ですが、少し前にYou Tubeで「プライド」(覚えていますか?2004年フジテレビで放送されたアイスホッケーと「Maybe」をテーマとした木村拓也と竹内結子主演のドラマです。クィーンの曲がたくさん使われていて、ドラマに合わせて発売されたクィーンのベスト盤は出荷枚数で100万枚を超えたそうです。キムタク、苦手なんですけどね。)を見ていたおかげで、知っている曲がたくさんあり、テンポもいいので楽しめました。この日は原作・監督のBEN ELTONも来ており、場内は更に盛り上がっていました。

キムタクファンな日本人の奥様を持つ私のボスは、「プライド」を強制的に見せられたそうで、最近の私たちの流行は「…Maybe」。古っ。。。

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2008年1月28日 (月)

ROM

友人が館内でツアーをしているので、何度も連れて行ってもらっているROM(Royal Ontario Museum)。この美術館、最近恐竜のブースがオープンしたせいで毎週末家族連れで大賑わい!入場券を買うのにも長蛇の列です。

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4階建てのこの美術館、恐竜にはじまり鳥や魚、エジプトのミイラやヨーロッパの甲冑、日本の茶道の道具や屏風、中国の石像など、様々な国の様々なジャンルの展示物が展示さ れており、美術館と言うよりかは博物館と言うような趣。各ブースに説明をしてくれる係りの方がいて、恐竜のブースでは実際にアンモナイトの化石を触らせて くれたり、刷毛を持って砂に埋まった化石の発掘体験をすることができます。実は私も大の恐竜好き…日本でも幕張メッセで行われる恐竜展に何度か足を運んで いるのです(もちろん大人になってからです)。
さて、友人が行っている”ツアー”について。土日の13時、14時、15時~両日とも3回行われるこのツアー、入場者は誰でも参加OK!子供連れの家族を中心に毎回20~30名ほど集まります。友人は美術館のガイドさんと一緒に館内のいくつかの展示場所を巡るのですが、日本のブースでは篠笛、中国のブースでは中国の笛、ヨーロッパブースではフルートというように、各国の笛を吹きつつ解説しながら歩きます。はじめに見たときは「美術館で大きな笛の音!」ということに大変驚かせられましたが、ツアー参加者の子供たちの顔を見ていると、何が大切かを考えさせられます。

長時間恐竜を見続ける私に「何で恐竜好きなの?」と不思議そうな友人。来週もまたROMに連れて行ってもらうことになっているので、引き続き館内探検です。

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2007年12月27日 (木)

Merry Christmas!!

クリスマスも終わり、今年も残すところあと数日。日本は年越しの準備で忙しいことと思います。さて、こちらはと言うと…カナディアンの友達に聞いたところ、どうやら年越しよりもクリスマスに重きを置いているようで、日本の元旦と同じように、25日のクリスマスは家族や親戚と過ごすのだそう。イブは友達のパーティーに出かけるといっていましたが、日本のように恋人と2人で過ごす、という感じでもなさそうです。
我が家の今年のクリスマス。カナダに来て初めてのクリスマスはと言うと…せっかくだから大きなツリーでも買おうかと考えたものの、何となく決心が着かず買えずじまい。何度もデパートにオーナメントを見に行ったものの、気に入るものがなくて買えず。日本にいた時はちょっと奮発していつもはいかないようなレストランを予約して、ケーキを作って、とやっていたのに…今年は両日ともDVD鑑賞に終わりました。DVDを立て続けに4本見て気付いたら朝の4時。それから寝て起きたらお昼の1時…まさにお正月休みのようです。が、明日からまた仕事。今年は年末31日まで調律の予定が入っています。おせちと日本のお正月ムードがちょっと恋しい、そんな今日この頃です。Xmasp_2
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写真は友人がカードと共に持って来てくれたクリスマスプレゼントのお菓子と、知り合いの方に頂いたフラワーアレンジメントですが、我が家で唯一クリスマスらしいものです。家族や友人にギフトやカードを送るのが慣わしなのか、今一緒に働いている調律師からもカードと共にドライバー(調律師の必需品!)を頂いたのですが、そのカードには「辞書で調べて一生懸命書いたら10分かかった」と言う、日本語の文字が。私のたどたどしい英語に根気強く付き合ってくれる上、日本人の私を理解しようとしてくれる優しさ。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
DVD鑑賞に終わったクリスマスですが、カナディアンの温かさに触れ、素直な気持ちになることができました。

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2007年11月19日 (月)

サンタクロースパレード

ハロウィンが終わった翌日から、街はクリスマスムード。デパートには大きなクリスマスツリーが飾りつけられ、街中をはじめ、個人の家々もライトアップが始まりました。
昨日「Santa Claus Parade」というクリスマスのイベントがありました。ダウンタウンの主要道路を3時間以上通行止めにして行うトロントでは大きなイベントのようで、道路の両側はこの寒さにもかかわらず、何時間も前から場所取りのために並ぶ人が多数。トナカイの角をつけたり、サンタの帽子を被ったり、はたまた頭の上にクリスマスツリーを乗せた人までいて、見る側も小さな子から大人まで思い思いに楽しんでいるようでした。
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パレードとちょうど同じ時刻に前にもお伝えした美術館で、再度知り合いのコンサートがあったのですが、サンタパレードはこの美術館の面した道路を通っていたので美術館を出たり入ったり。結局サンタクロースを見ることはできなかったのですが雰囲気はディズニーランドのパレードのようで、クリスマスソングを演奏するマーチングバンドやお菓子の家、ダルメシアンやピエロに扮した人達、またマクドナルド提供だったのかそのキャラクターたち(日本で見るドナルドよりかなり太めなドナルドでしたが…)など出演者は様々。
詳しくはこちら→http://www.thesantaclausparade.com/

さて、コンサートの方はと言うと今回は日本の筝、中国の古筝、フルート篠笛など数種の笛にヴァイオリン、ベース、パーカッション、ギター、そして面白かったのがリュート(Lute)です。
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リュートは中世~バロック期にヨーロッパで用いられていた古楽器で、日本や中国の琵琶と祖先が同じなのだそうです。写真のものは11弦でしたが、もっと多いものもあり、ギターのように弦を弾いて音を出しますが、ピックは使わず指で弾くとのこと。主観ですが、ギターよりも柔らかい音のような気がしました。
コンサートが行われたRoyal Ontario Museumというこの美術館は日本、中国、ヨーロッパ、エジプト等、世界各国のブースに分かれており、展示物も旅籠からミイラ、蛇や豹の剥製やカナディアンアーティストによる現代アートなど多岐にわたっていて、何とも人種の坩堝トロントらしい美術館です。今回はそれぞれの楽器が各ブースに分かれて1時間弱ソロ演奏した後、集まって皆で演奏という面白い構成でした。各国の楽器による演奏に、演奏者、観客の方々の出身地も様々。違うけれど同じ。
約2ヶ月前、初めてトロントに来て驚いた人種の多さにも少し慣れたような気がします。

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2007年11月 1日 (木)

Happy Halloween!

昨日はハロウィン。日本人の子供たちが家々を回るというので、一緒に連れて行ってもらいました。ハリーポッターやパイレーツオブカリビアンのジャック船長、ピーターパンや何だか懐かしい愛・地球博のマスコット、モリゾーとキッコロまで、皆思い思いの衣装に身を包んでいました。
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1軒づつドアをノックして、そこの住人が出てきたらすかさず「Trick or Treat!(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!)」と言い、お菓子をもらいます。庭にハロウィンの飾り付けをしてある家はお菓子を用意して待っている合図なのでノックしてOK!そうでない家は基本的にはNGですが、かまわずノックされることも多々あるので、電気を消して、居留守を決め込むのが大変なのだそう。多いところでは200人もの子供たちが来るのだとか。訪問される側も用意が大変です。
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大人たちも負けてはいません。待ち受ける側もお化けや魔女、ミイラや鬼に扮して子供たちを驚かせます。ある家ではかかしに扮した男の人が庭の飾りつけの1つとして紛れていて、突然大声で子供たちを驚かせていましたが、これには付き添いで行った大人たちもびっくり!大人も子供も楽しめるイベントのようです。
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ジャコランタンの表情も様々。このかぼちゃ、使用後の行方が気になって聞いてみたところ、やはり捨ててしまうそう。食べるというお家もありましたが、水っぽくて美味しくないそうです。
2時間ほど歩き回って帰る頃にはお菓子が袋にいっぱい。私も子供たちに紛れて何回かもらってしまいました♪Hwdin
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これは我が家のハロウィンディナー。ジャコランタン顔のハンバーグにマッシュポテトのゴースト、ビーツで作った真っ赤なスープに、古代米を入れて炊いた紫色のご飯の上に乗っているのはオリーブとローズマリーの葉でできたゴキブリです。ゴキブリは雑誌のハロウィン特集に載っていておもしろいと思い張り切って6匹も作ったのですが、夫曰く「気持ち悪くて食欲を失う」とのこと。ダイエットにお勧め??

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2007年10月31日 (水)

ハロウィンティーパーティー

先日知り合いのアメリカ人の方から、ハロウィンティーパ-ティーのお誘いを受けました。最近ハロウィンは日本でも広く知られるようになりましたが、実際何をどうすればいいのかよくわからず、変装していったほうがいいのかな…と思いつつも、大人だけのパーティーだということなので黒いパンツにオレンジのニット、ハロウィンカラーで身を包み、こっそり変装気分で伺いました。
「まず始めにみんなでジャコランタンを作りましょう」ということで、私は初めての挑戦。「ジャコランタン」とは「ジャックのちょうちん」と言う意味だそうで、かぼちゃに目と鼻と口を彫って中にロウソクを入れます。日本でもよく見かけますね。
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まず上部を切って中身を全て取り出します。こんなに大きなかぼちゃだからさぞたくさん詰まっているだろうと思いきや、意外に中身は空っぽ。次に下絵をマジックで描いて、その通りにナイフでカット。日本のかぼちゃより水っぽく柔らかいので簡単に加工ができます。
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そして、点火!



ジャコランタンの次はクッキーのデコレーション。クッキーの上にオレンジに色付けしたアイシング(粉砂糖と卵白と水を混ぜたもの)を塗り、チョコレートやドライフルーツを乗せたり、かぼちゃやお化けの顔を書きます。
ハロウィンの歴史についてのレクチャーもありました。諸説あるようですが、ハロウィン発祥の地はイギリスなのだそう。古代ケルトの大晦日の夜に由来しているのだそうです。詳しくはhttp://www.ukinfo.jp/culture/halloween.php

Hwteaティータイムには手作りのチョコレートブラウニーにサンドイッチ、ポテトサラダなどが並びます。ゼリーはオレンジ色、チップスは黒いとうもろこしで作られた黒色、テーブルクロスもオレンジでハロウィンカラーに揃えられていました。
…私の洋服の色には誰も触れてくれませんでしたが…。

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2007年10月16日 (火)

古筝

古筝(グーチャン)をご存知ですか?古筝とは21本の弦を持つ中国のお琴で、その歴史は2200年前まで遡るとか。坂本龍一の「ラストエンペラー」で使われていることでも有名です。(詳しくはhttp://homepage3.nifty.com/jiang/kosou/kosou.htm)
先週末、フルート奏者の友人に連れられ、この古筝を弾く中国の女性が我が家に遊びに来てくれました。
Photo 早速フルートと古筝と日本の筝でのセッションが始まりました。(ピアノがないので私は見ているだけ…)
「今日は爪を忘れた」と彼女は言っていましたが、通常は日本の筝と同じように親指、人差し指、中指に爪を付けて演奏するようですが、その奏法は独特なものがあり、日本の筝の演奏は主に右手を使い、左手はどちらかと言うと補助的な役割を果たすことが多いのに対して、中国の古筝は両手をまるでピアノのように駆使して演奏するよう(もちろん曲によって違いがあるとは思いますので、あくまで私の印象ですが…)。またビブラートのかけ方も違い、古筝はとても小刻みに多くかけるのであの中国音楽独特の雰囲気が出てきます。
彼女が持ってきた古筝は日本の筝の半分くらいの大きさでしたが、もっと大きいものもあるそう。ただ、彼女曰く、音が大きくて音色もジャカジャカするので、専ら持ち運びも楽な小さい方を愛用しているそうです。色々と相違点があるのですが、おもしろかったのは楽譜のこと。
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左が古筝、右が日本の筝の楽譜です。もともと日本の筝は口述によって楽曲が伝承されてきた歴史を持っているため、こうして楽譜になったのは比較的新しいことなのですが、中国のこの楽譜も最近の形なのだそうです。双方とも数字によって表記されていますが、決定的に違うのがその基準。
日本の漢数字がは弦の番号(13本ある弦を奥から一、二、三…十、斗、為、巾と呼びます)を表しているのに対して、中国の数字は音の高さ(ド=1、レ=2、ミ=3…)を表しているそう。なんとも機能的!
夕ご飯を挟み(皆で日本食レストランに行ったのですが、面白いメニューがたくさんなのでまたの機会に書きますね)、日、中、加交流をさらに深めます。彼女は日本の曲をいくつも知っていて、さくらに始まり、日本の筝の古典曲、そして「白樺~、あおぞ~ら…」(さっき調べたら「北国の春」と言うんですね…)など日本人の私でもよく知らない曲を弾いてくれました。「中国の曲で何か知ってる曲は?」と、彼女に聞かれて「?!」…私も夫も1曲も知らなかったのです。本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。次回会うときに「茉莉花(ジャスミンフラワー)」という中国の有名な曲を習うことにしました。カナダ人の友人はあまり好きじゃないと言いながらも、笑いながら日本の演歌風な曲を即興でハミングします。
我が家での小さな文化交流。楽しくも考えさせられる、貴重な体験をした1日でした。

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